1
00:00:00,160 --> 00:00:52,520
クロニクルおはようございます。2025年2月19日水曜日ニュースコネクトあなたと経済をつなぐ5分間パーソナリティの野上英文です。この番組では一日一つ、5分間で世界のメガトレンドがわかるニュースを解説していきます。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
18日、サウジアラビアの首都リアドでアメリカとロシアの交換協議が開催されました。ウクライナでの戦争終結に向けた動きとして注目されるものの、当事者であるウクライナ自身は不参加となっています。ゼレンスキー大統領はウクライナ抜きでなされたいかなる合意も承認できないと強く反発しています。この協議にはアメリカ側からルビオ国務長官、ロシア側からラブロフ外相らが出席しています。

2
00:00:53,360 --> 00:01:48,320
ロシア大統領府は、何よりもロシアとアメリカの関係修復に焦点が当てられると強調しています。こうした大国間の複雑な外交が今展開されている中で、アジアの小国ながら巧みな外交戦略で最近存在感を示している国があります。2002年に独立した東ティモールこの国の現状と、そこから見えてくる外交戦略について、今日は考えてみたいと思います。
アジアで最も若い国、東ティモールが民主主義国家として着実な進展を見せています。最新のニュースとしては、アジアでトップクラスの報道の自由度を誇り、全人口が電力にアクセス可能となりました。旗振りは東ティモールの大統領であり、ノーベル平和賞受賞者のホセラモスホルタ大統領です。75歳と高齢ですが、積極的な外交を展開していまして。

3
00:01:49,120 --> 00:02:40,240
中国の習近平主席には食料安全保障と貧困問題での支援を要請、ベトナム指導者にも同様の協力を求めて、UAEの主張には学生寮建築の構想を提案するなど、各国との関係強化を進めています。東ティモールの歴史的な歩みですが、1999年、国連の支援のもとで実施された住民投票で78。5%が独立を支持しました。
その後の混乱期を経て2002年に独立を果たしたんですが、人口の97%がカトリック教徒という特徴を持ちます。カトリック教会はインドネシア統治時代の独立運動でも重要な役割を果たしていまして、多くの聖職者が独立運動を支援し、市民の保護に尽力しました。ここ最近、注目されているのは、東ティモールの巧みな国際バランス外交です。

4
00:02:41,920 --> 00:03:31,920
中国は東ティモールの大統領官邸を約700万ドルで建設して、国防省や外務省の建設も手掛けました。このあたり、シルクロードもしくはアフリカでもよく見られる中国の最近の外交の特徴ですね。一方で、中国企業からの開発参画の打診に対して、東ティモールは慎重な姿勢も示しています。具体的には、中国の国営企業からの働きかけに対して、大統領がオーストラリアや。
日本のパートナーとの協力を優先する意向も明確にしているということです。さらに特筆すべきは、かつての占領国インドネシアとの関係改善です。1975年から99年までの占領期間中、推定20万人が犠牲となって大統領自身も4人の兄弟を失いました。しかし、現大統領はインドネシアとの建設的な関係構築を進めています。

5
00:03:33,440 --> 00:04:22,520
インドネシアでは2024年に軍出身のプラボー大統領就任したんですけれども、良好な関係を築いています。また、東ティモールは2024年3月のアセアンオーストラリア特別首脳会議に参加して、アセアン加盟の動きを加速させています。注目されているのは、東ティモールがアセアンにもたらす可能性、新たな視点、例えばミャンマー危機への対応で行き詰まるアセアンに対して。
東ティモールのこの民主化の経験が、何か建設的な提案につながるのではないかと今、期待されています。しかし、こうした外交国際関係が前進する一方で、国内では依然として推定で人口の40%以上が貧困状態にあるとされています。世界銀行は、2035年までに危機的な財政の壁に直面する可能性を警告しています。

6
00:04:24,360 --> 00:05:17,680
大統領はこの数十年の間に極度の貧困を解決すべきだった。それができなかったことは失敗でしたと素直に認めています。約140万人が暮らすこの国の経済規模は約20億ドル。その収入の大部分を占める石油天然ガスの収入は急速に減少しつつあります。対策として注目されているのが、グレーターサンライズと呼ばれる海底ガス田の開発です。
実はこのプロジェクトでは、東ツモールが56。6%、オーストラリアのウッドサイド社が33。4%、日本の大阪ガスが10%の権益を保有しています。日本企業の参画は、この国のエネルギー安全保障と経済発展に重要な役割を果たすことが期待されています。トランプ大統領の就任以降、大国間の力学が複雑化してスピード化もしている状況かと思います。

7
00:05:20,800 --> 00:05:53,760
今、ウクライナをめぐる情勢でも、ヨーロッパを含めてアメリカやロシア、中国などのパワーゲームをしている国々とどう付き合うべきかと悩んでいるところです。日本を含むアジアの国々がこうした国々とどう関係を築いていくか、東ティモールから学ぶことがあるかもしれませんニュースコネクトお相手は野上英文でした。番組の感想はカタカナでハッシュタグニュースコネクトとつけてエックスに投稿してください。
もしこの番組をお気にいただけましたら、ぜひフォローいただけると嬉しいです。それでは、良い一日をお過ごしください。

